車好きの間で飛び交う話で、聞きなれない言葉が出てくることは多々ありますね。今回は知らなければ理解不能な、マイナーチェンジ呼称について解説してみたいと思います。
モデルライフの途中で行われる仕様変更ですが、専門店スタッフとしては呼び方や記号にそのメーカーらしさが現れている気がします。
ポルシェ:世代区分の“点”表記
ポルシェでは、911シリーズに代表されるように、
社内コード(開発コード) で世代や改良型を表現します。例として:
991.1 → 2011年~2015年までの911(自然吸気エンジン搭載)
991.2 → 2016年~2019年までの911(ターボエンジン化後)
ポルシェではこのように「.1」「.2」という表現でマイナーチェンジ前後を区別するのが特徴です。上記エンジンの例以外にも、もちろん様々なデザイン変更やインフォテイメントシステムの刷新が行われています。
「992.1」「992.2」など、ポルシェ好きなら型式を聞いただけで年式がイメージできるほど浸透しています。この表記は911シリーズの進化や技術的な節目を示し、お客様やマニア間でも通じる“共通言語”になっています。質実剛健なイメージのあるポルシェらしい、シンプルな表現方法ですね。
ざっくりと大きな変更点を解説させて頂きます。
991.1と991.2の違い
991.2はカレラ等も全車ターボ化され、従来の自然吸気(NA)エンジンからライトサイジングターボエンジンへ変更された。
内外装デザインが変更され、フロントバンパー・リアライト・ウインカー等の意匠が新しくなった。
新型PCM(ポルシェ・コミュニケーション・マネージメントシステム)が導入され、Apple CarPlay対応などインフォテインメント性能が向上した。
992.1と992.2の違い
992.2ではGTSモデルが911初のハイブリッドシステムを搭載。標準モデルの変更点は少なめ。
エクステリアではリアフェンダーのエアインテークなど外観変更がなされている。
内装やインフォテインメント、走行性能など細部の進化が加わっている。
991、992どちらも技術・デザイン・エコロジー性能など、時代の要請に応じて改良・進化が加えられています。
BMW:LCI(Life Cycle Impulse)
BMWは「LCI(Life Cycle Impulse)」を使います。これはマイナーチェンジを意味する社内用語で、公式発表にも「X5 LCI」などと出てきます。Impulse=衝撃・衝動を意味する英単語です。
大抵は内外装変更や快適装備のアップデート、時にはエンジンや安全装備も改良されます。
LCI前の「前期型」、LCI後の「後期型」と区別するのも一般的です。
スバル:アプライド(Applied Model)
スバルは「アプライドA」「アプライドB」…とアルファベット順に改良世代を表現します。
たとえば、レガシィなら「アプライドA」「B」「C」と進化していき、カタログやサービスマニュアルにも記載されています。
- 言葉の意味としては、適応・適用などといった意味になります。コーションプレートに書いてあるので、是非しらべてみてください。
他メーカーなどのバリエーション
「前期型」「後期型」、「一部改良」「ビッグマイナーチェンジ」など、各メーカー改良の大きさ具合で使い分けている印象です。
業界の豆知識
マイナーチェンジは、一般的にはモデルデビューから5~8年周期のフルモデルチェンジまでに1~2度施され、競争力維持や法規対応を目的に多様な呼称・区分が活躍します。
呼び方や区分記号が分かると、オーナーやファン同士の会話も一段とマニアックになり、買取でも希少性や価値判断に活かせます。
マイナーチェンジの呼称にも、メーカーごとの個性が表れています。デザインの違いだけではなくその背景に隠れたメーカーの工夫や愛着も楽しんでみてください。
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