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買取屋さんblog
2026年8月27日

「E220d」の220は2.2L?「BMW 330i」は3.0L?「Ferrari 488」は4.88L? 輸入車の車名の数字に隠された数字の意味と歴史

輸入車の車名を見ていると、「この数字はいったい何を意味しているんだろう?」と思うことがあります。

例えばメルセデス・ベンツの「E220d」。

E220d

220という数字だけを見ると、2.2Lディーゼルを想像してしまいそうですが、現在のE220dは2.0Lクラスのディーゼルエンジンを搭載しています。

BMWの「330i」も、近年においては3.0Lエンジンではありません。

アウディの「A5」も、以前はクーペやスポーツバックを意味する車名でしたが、現在は従来のA4の後継という全く違う役割を担っています。

さらにフェラーリになると、「458」「488」「296」では数字の意味するところがそれぞれ違います。

そしてフィアット500やアバルト595に至っては、現在の排気量とは関係ない数字なのに、昔の排気量をルーツとする名前が現代まで受け継がれています。

つまり輸入車の車名は、単なる型式やグレード名ではありません。

そこには、各メーカーが歩んできた歴史や、エンジン技術の進化、ブランド戦略まで詰め込まれています。

今回は、メルセデス・ベンツ、BMW、アウディ、フェラーリ、フィアット500/アバルトの5ブランドを例に、車名の数字が何を意味しているのか、そして時代によってどのように変わってきたのかを分かりやすく解説します。

メルセデス・ベンツは「排気量」から「性能ポジション」へ

メルセデス・ベンツの車名は、昔と現在で数字の意味が大きく変化した代表例です。

現在なら「C220d」「E300」「E450」「G550」「G63」など、数字が非常に重要な意味を持っています。

しかし、昔のメルセデスはもっとシンプルでした。

かつては、車名の数字がエンジン排気量をほぼそのまま表していたのです。

例えば190Eなら約2.0L、230Eなら約2.3L、260Eなら約2.6L、300Eなら約3.0L、500Eなら約5.0Lという具合です。

1950年代の「220」や「300 SL」などにも、こうした排気量を連想させる数字の伝統を見ることができます。メルセデスの歴史を振り返っても、220、300などの数字は長くモデル名に使われてきました。

つまり昔のメルセデスは、

「車名の数字を見ると、だいたいエンジンの排気量が分かる」

という非常に分かりやすいルールだったのです。

2.3LエンジンのSLK230

E220dなのに2.2Lではない理由

ところが、ターボチャージャーやダウンサイジング技術が普及すると、このルールが徐々に通用しなくなってきます。

2.0Lターボエンジンでも、昔の2.5Lや3.0L自然吸気エンジンに匹敵する性能を発揮できるようになったからです。

実際、E220dは現在に至るまで2.0L級の4気筒ディーゼルを採用してきました。例えばW213型E220dの日本仕様も2.0L直列4気筒ディーゼルで、先代E220dの2.2Lから排気量を縮小しながら性能を向上させていました。

つまり、

E220d=2.2Lディーゼル

ではありません。

現在のメルセデスでは、「220」という数字は実際の排気量というより、同じ車種の中での性能やグレードのポジションを示す意味合いが強くなっています。

「E200よりE300、E300よりE450のほうが上級」というように、数字が大きくなるほど基本的に性能・価格帯も上がっていく、と考えると理解しやすいでしょう。

G550は5.5Lではない

この変化が特に分かりやすいのがGクラスです。

かつてG500には5.0L V8が搭載され、その後G550には実際に5.5L V8を搭載した時代もありました。

しかし、その後のG550は4.0L V8ツインターボへと変更されています。

つまり、

G550=5.5L

という意味ではありません。

「550」という数字は、現在ではGクラスにおける性能・グレードポジションを示すものと考えるべきです。

AMGの「63」も6.3Lではない

さらに有名なのがAMGの「63」です。

「63」と聞くと6.3Lエンジンを想像する人も多いでしょう。

実際、AMGには6.3L V8を搭載した時代があり、63という数字と6.3Lエンジンの関係は歴史的には非常に深いものがあります。

しかし現在のG63は4.0L V8ツインターボです。

それでも「G63」。

つまり現在の63は、「6.3L」という排気量を表す数字ではなく、「AMGの高性能モデル」を象徴するブランド記号へと変化しています。

メルセデスの数字を理解するなら、

「昔は数字=排気量、現在は数字=性能・グレードポジション」

と覚えると非常に分かりやすいでしょう。

4.0Lだけど車名はG63

BMWは「3桁の数字」を分解すると分かりやすい

BMWも、車名の数字を見るだけである程度モデルの位置付けが分かるメーカーです。

例えば「325i」なら、最初の「3」は3シリーズを意味し、その後の「25」がエンジン・性能レンジ、「i」がガソリンエンジンを表す、という具合です。

ただしBMWも、メルセデスと同じように時代とともに数字の意味が変化しています。

BMWの命名ルールは1972年に大きく変わった

BMW自身によると、現在につながる命名体系の大きな転換点は1972年。

新しいBMW 520iの登場によって、「最初の数字=シリーズ、その後の2桁=エンジン」という分かりやすい構造が確立されました。

当時は、

320i=3シリーズ+2.0L級 325i=3シリーズ+2.5L級 330i=3シリーズ+3.0L級

という具合に、数字と排気量がかなり直接的に結び付いていました。

335iから「数字=排気量」ではなくなっていく

ところが、ここでもターボ化が状況を変えます。

代表的なのが335iです。

BMW335i 3.0リッターターボエンジン

335iだから3.5Lと思ってしまいますが、実際には3.0L直列6気筒ターボでした。

さらに例を出すと、2019年以降のモデルG20型の330iも2.0Lターボです。

BMW自身も、かつて後ろの2桁が排気量を表していたのに対し、現在はエンジンの性能を表す「virtual displacement(仮想排気量)」という考え方になっていると説明しています。

そのため昔の30=3.0L 現在の30=3.0L級の性能レンジ

と考えると分かりやすいでしょう。

550iの「50」も同じ

5シリーズなら、520、530、540、550と数字が大きくなるほど基本的に高性能・上級という序列になっています。

ただし、「550=5シリーズの5.0L」という意味ではありません。

実際、過去の550iには4.8L V8などが搭載された時代もあります。

BMWでは現在、数字そのものを排気量ではなく、性能レンジを示すものとして捉えるのが基本です。BMW公式の説明でも、後ろの2桁は現在「性能」を示すものとされています。

「i」「d」「e」「xDrive」も読むと車名が分かる

BMWの車名は、数字だけでなく後ろのアルファベットも重要です。

「i」はガソリン、「d」はディーゼル、「e」はプラグインハイブリッド、「xDrive」は4輪駆動を意味します。

例えば「530e xDrive」なら、

5シリーズ+30クラス+プラグインハイブリッド+4WDという構成です。

BMWの車名は、一つずつ分解して読むとかなり理解しやすくなります。

M340iとM3は別物

BMWを理解するうえでもう一つ重要なのが、「M Performance」と「M」の違いです。

M340iは3シリーズをベースとしたM Performanceモデル。

一方、M3はBMW Mが開発する本格的な高性能モデルです。

したがって、通常の3シリーズ → M340i → M3

という階層で考えると分かりやすいでしょう。

M3、M4、M5、M8の数字は排気量ではなく、それぞれ3シリーズ、4シリーズ、5シリーズ、8シリーズをベースとするMモデルであることを表しています。

明らかにベースモデルとは違う雰囲気を放つM3

アウディは「AとQ」と「数字」で覚える

アウディはBMWやメルセデスとは少し考え方が違います。まず、

A=低床系の乗用車

Q=SUVなどの高床系モデル

と覚えると簡単です。

そして、その後ろの数字が基本的に車格・モデルポジションを表します。

アウディのコンパクトモデル A1スポーツバック

A1、A3、A4/A5、A6/A7、A8と数字が大きくなるほど、基本的に車格が上がります。

SUVならQ2、Q3、Q4、Q5、Q6、Q7、Q8という具合です。

Audi自身も現在の命名体系について、「A」と「Q」が車両のカテゴリーを示し、数字がサイズ・ポジショニングを示すと説明しています。

A4とA5は、もともと同じ車格の兄弟だった

従来のアウディを理解するなら、A4とA5を兄弟モデルとして考えると分かりやすいでしょう。

旧世代では、A4がセダン/アバント、A5がクーペ/スポーツバック/カブリオレという関係でした。

同様にA6とA7も、同じ車格、同じプラットフォームをベースに異なるボディスタイルを展開する兄弟関係でした。

そのため、以前のアウディでは「A4とA5はどちらが上級なのか?」というより、

「同じ車格でボディタイプが違う」

と考えるのが適切でした。

2024年、A4がA5になった

ところが2024年、アウディは命名ルールを大きく変更します。

「偶数=EV、奇数=内燃機関」という新しいルールを導入したため、従来のA4は新型A5へと名称変更されました。

新型A5にはセダンとAvantが設定され、従来のA4が担っていたポジションを引き継ぎました。アウディ自身も、30年続いたA4の名称をA5へ変更したことを公式に説明しています。

ここだけを見ると、

「これからは奇数=ガソリン・ディーゼル、偶数=EV」

という新ルールが定着するように思えました。

しかし、実際にはそうなりませんでした。

「奇数=ICE、偶数=EV」はわずか2年で撤回

アウディは2025年2月3日、公式にこの命名方針を撤回しました。

新しい方針では、数字によってEVと内燃機関を区別するのではなく、数字は車格・サイズ・モデルポジションを示すという従来に近い考え方へ戻されました。

EVかガソリン車かディーゼル車かは、e-tron、TFSI、TDIなどのパワートレーン表記で区別する方式です。既に販売されているモデルについては、遡って名称変更しないこともアウディが明記しています。

つまり、2024年「奇数=ICE、偶数=EV」

2025年「やっぱり数字は車格・ポジションを表します」

という、わずか2年ほどの大きな方針転換が起きたわけです。

そして2026年、A4復活の可能性まで浮上

さらに2026年には、アウディCEOのゲルノート・デールナー氏が、この奇数・偶数による命名戦略について「間違いだった」という趣旨の発言をし、従来型の命名体系への回帰をより明確にしました。

そして非常に興味深いのがA4です。

2024年にA4からA5へ名前が変わったばかりなのに、CEOは将来的にA4の名称を再び採用することも「考えられる」という趣旨の発言をしています。

つまり、アウディでは、「A4がA5になったと思ったら、A4が帰ってくる可能性まで出てきた」

という、なかなか珍しい状況になっています。

車名の数字が、ここまで短期間で行ったり来たりするのも珍しいでしょう。

時代によってルールが変わっていくフェラーリ

ここからはドイツ勢とはかなり違います。

フェラーリの数字には、排気量、気筒数、1気筒あたりの排気量、最高出力など、モデルによって異なる意味が込められています。

しかも、そのルール自体が時代によって変化しています。

フェラーリを理解するポイントは、

「数字を見れば必ず排気量が分かる」

と思わないことです。

360と430は排気量がほぼそのまま

Ferrari 360 Modenaは3,586ccのV8。

つまり「360」は約3.6Lを意味する名前と考えることができます。

F430も4.3L V8なので、「430=約4.3L」と考えると分かりやすいでしょう。

この時代のフェラーリは比較的シンプルです。

フェラーリF430 4.3LエンジンのF430

458は「4.5L+8気筒」

458 イタリアになると、数字の意味がさらに面白くなります。

458は、45=約4.5L 8=V8

という構成。

つまり、「4.5L+8気筒=458」

という命名です。

排気量と気筒数を一つの数字に組み込んだ、非常にフェラーリらしい名前です。

488は「1気筒あたり約488cc」

ところが488 GTBになると、ルールが変わります。

488 GTBは3.9L V8ツインターボ。

つまり「488=4.88L」ではありません。

3,902ccを8気筒で割ると、1気筒あたり約488cc。

そのため、

「488=1気筒あたり約488cc」という命名になっています。

つまり458と488は、どちらもV8モデルですが、数字の意味は同じではありません。

ここがフェラーリの命名法の面白いところです。

296は「2.9L+6気筒」

Ferrari 296 GTBになると、さらに別の方式が登場します。

296 GTBは2,992ccのV6ハイブリッド。

そのため、29=約2.9L 6=6気筒

という意味合いで、

「296=2.9L+V6」

と理解すると分かりやすいでしょう。

フェラーリはモデルごとに命名法が変わるため、「458」「488」「296」を全部同じルールで説明しようとすると逆に分かりにくくなります。

599、612、F12、812もそれぞれ違う

V12モデルになると、さらに複雑です。

599 GTBは5,999ccのV12なので、「599」は排気量に由来する数字です。

612 スカリエッティは5.7L級V12で、6.0Lクラスと12気筒を組み合わせたような名前になっています。

F12ベルリネッタはもっとシンプルで、

F=Ferrari 12=12気筒

という意味合いです。

そして812スーパーファストになると、従来の排気量だけでは説明できない新しい命名思想が見えてきます。

812スーパーファストは6.5L V12で、最高出力800psを誇るモデル。

「800psの12気筒」というキャラクターを強く打ち出した名前と考えると理解しやすいでしょう。

つまりフェラーリの数字は、

排気量+気筒数+1気筒あたりの排気量+出力+歴史

などを、モデルごとに異なる方法で組み合わせてきたのです。

だからフェラーリでは、「数字を覚えること」がそのまま歴代モデルの歴史を覚えることにもつながります。

フィアット500は「約500cc」が名前のルーツ

フィアット500は、さらに歴史が分かりやすいモデルです。

1957年に登場した「Nuova Fiat 500」は479ccの空冷2気筒エンジンを搭載。

二代目にあたる500CCのフィアット500

つまり「500」という名前は、500ccクラスを象徴する数字として使われました。

当時の500は、戦後イタリアのモータリゼーションを支えた非常に重要なモデルです。

ところが2007年に復活した現代のフィアット500は、もちろん500ccではありません。

つまり現在の「500」は、500ccだから500ではなく、

「1957年の名車500を受け継いだブランドネーム」なのです。

500Lや500Xも「500ファミリー」

その後フィアットは、「500」を一つの車種ではなくブランドファミリーとして展開しました。

500C、500L、500Xなどがその代表です。

ここでの「500」は排気量ではなく、500というデザインやブランドイメージを共有するファミリーを意味しています。

つまり現在の500は、単なるコンパクトカーの車名ではなく、イタリアの自動車文化を象徴するブランド名になっているのです。

アバルト595は本当に「595cc」が名前の由来

そして、フィアット500から派生したアバルトを見ると、さらに面白くなります。

現在のAbarth 595は1.4Lターボなどを搭載しているため、もちろん595ccではありません。

しかし、「595」という数字の由来は本当に595ccです。

1963年、カルロ・アバルトはフィアット500をベースにした高性能モデルを開発。

エンジン排気量を約595ccまで拡大し、そのモデルに「595」という名前を与えました。

当時は、500=ベースとなるフィアット500

595=約595ccまで排気量を拡大した高性能モデル

という、非常に分かりやすい関係だったわけです。

695も同じく歴史の数字

アバルトには595だけでなく「695」という数字もあります。

1960年代には、排気量を約690ccまで拡大した高性能モデル「695」も登場しました。

現在のAbarth 695も当然695ccではありません。

しかし「595」「695」という数字自体が、アバルトの黄金時代を象徴する名前として現代まで受け継がれています。

つまり現代のAbarth 595を見たとき、

「595ccだから595」ではなく、

「昔、本当に595ccだった伝説的モデルの名前を受け継いでいる」

と理解するのが正解です。

現代では1.4L直4ターボエンジンを搭載している595

5メーカーを比較すると「数字の文化」が見えてくる

ここまで見てくると、同じ数字でもメーカーによって意味がまったく違うことが分かります。

メーカー昔の主な意味現在の主な意味・考え方
メルセデス・ベンツ排気量性能・グレードポジション
BMW排気量性能レンジ・仮想排気量
アウディ車格・モデルポジション車格・サイズ・モデルポジション
フェラーリ排気量・気筒数などモデルごとに異なる独自ルール
フィアット500約500ccクラス歴史的ブランド名
アバルト595/695約595cc/約690cc歴史的モデル名・ブランド記号

この違いを知っているだけでも、輸入車の車名がかなり読みやすくなります。

なぜ「数字=排気量」ではなくなったのか?

では、なぜ多くのメーカーが昔の命名ルールを変更したのでしょうか。

最大の理由は、自動車のエンジン技術が大きく変化したからです。

昔は、「排気量が大きい=高性能」という関係が比較的明確でした。

2.0Lより3.0L、3.0Lより4.0Lのほうが高性能。

だから車名に排気量を入れておけば、その車の性能やポジションをある程度伝えることができました。

しかしターボチャージャーが普及すると、この関係が崩れます。

2.0Lターボが3.0L自然吸気エンジンに匹敵する性能を発揮することも珍しくなくなりました。

さらにハイブリッドでは、エンジン単体の排気量だけで車両全体の性能を表すことが難しくなります。

そしてEVになると、そもそも排気量という概念自体がありません。

その結果、

「数字=排気量」

という昔ながらの命名ルールから、

「数字=性能・車格・ブランドポジション」

という考え方へ変化していったのです。

メルセデスやBMWの数字が排気量と一致しなくなったのも、こうした自動車技術の進化が背景にあります。

そしてアウディが2025年に「奇数=ICE、偶数=EV」という方式を撤回したのも、パワートレーンを車名の数字で固定的に表現することより、車格・サイズを分かりやすく示すことを優先した結果です。

「車名の数字」を知ると、輸入車の歴史が見えてくる

こうして並べてみると、各メーカーの個性がかなりはっきりします。

メルセデス・ベンツは、「排気量」から「性能ポジション」へ。

BMWも、「排気量」から「性能レンジ」へ。

アウディは、「A/Q」というカテゴリーと数字による「車格」を基本としながら、EV時代の命名方法を模索した結果、わずか数年で従来の方式へ戻ることになりました。

フェラーリは、排気量や気筒数、1気筒あたりの排気量、出力などを組み合わせながら独自の数字文化を築いています。

そしてフィアット500とアバルトは、昔の排気量に由来する数字そのものを、現在ではブランドの歴史として受け継いでいます。

だから、

「E220dなのに2.2Lじゃない」

「G550なのに5.5Lじゃない」

「330iなのに3.0Lじゃない」

「Ferrari 488なのに4.88Lじゃない」

「Abarth 595なのに595ccじゃない」

という一見すると不思議な車名にも、それぞれちゃんと理由があります。

車名から「そのメーカーの歴史」を凝縮したものを感じる

車名の数字は、単なる型式やグレード名ではありません。

そこには、排気量競争の時代・ターボ化・ダウンサイジング・ハイブリッド化・EV化、そしてブランド戦略という、自動車産業そのものの歴史が刻まれています。

例えばBMWの「30」を見れば、かつて3.0Lを意味していた時代から、現在の「3.0L級の性能」を意味する数字への変化が分かります。

メルセデスの「63」を見れば、6.3L V8の時代から、現在のAMGを象徴する数字へ変わった歴史が見えてきます。

アウディの「A4」を見れば、30年間続いた名称がA5へ変更され、さらにA4復活の可能性まで出てきた、現在進行形のブランド戦略を見ることができます。

フェラーリの「458」「488」「296」を見れば、自然吸気V8からターボV8、そしてV6ハイブリッドへと進化してきた技術の歴史まで読み取れます。

そしてアバルトの「595」を見れば、1960年代の小さなフィアット500をベースにしたチューニングカーが、60年以上経った現在もブランドの象徴として生き続けていることが分かります。

輸入車の車名を見たとき、これからはぜひ「この数字は何を意味しているんだろう?」と考えてみてください。

その疑問から調べていくと、車名の数字は単なる記号ではなく、そのメーカーが歩んできた歴史を読み解くための小さな入口になっていることに気付くはずです。

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